平成20年1月27日日曜日。第20回介護福祉士国家試験の筆記試験が実施されました。介護福祉士国家試験は、第1次試験の筆記試験と、第2次試験の実技試験に分かれています。当然、第1次試験の筆記試験に合格しなければ、第2次試験の実技試験には進めません。試験科目はとても多く、10科目以上。社会福祉概論、老人福祉論、障害者福祉論、リハビリテーション論…等の試験を1日かけて行います。見事ボーダーラインを超えた合格者は、次の実技試験へと進みます。ただし、介護技術講習会を受講し修了した方は、実技試験は3回まで免除されるそうです。さて、実技試験の問題ですが、実際にどんなことをするかと言うと…。受験者たちは会場に入るとまず課題文を渡されます。その課題文を読んで、実際にどのように介護するかを実践するのです
。介護される側のモデルの方に声をかけたり、洋服を着せたり、入浴(真似ですが)させたりと、まさに実技!受験者たちは試験官に見つめられながら試験を行いますから、かなり緊張するでしょうね
第20回介護福祉士国家試験の合格ラインは、何点だろう?
筆記試験、実技試験共に、120点満点中60%程度が合格のボーダーラインと言われています。つまり72点以上取ることが絶対条件。しかし、その年の平均点によって難易度が変わるので、受験者の平均点が高ければ、合格ラインも上がってくるのです。第20回介護福祉士国家試験の筆記試験合格点は79点だそうです。実技試験は3月2日に既に行われましたから、自己採点79点以上を取られた受験者は、合格発表を今か今かと待ちわびているころでしょう。合格率はと言えば、第19回介護福祉士国家試験は50.4%。第15回時の40%台から、徐々に合格率は上がっています。第20回介護福祉士国家試験の受験者数はおよそ143,000人。合格率は毎年3割と言われていますから、今年もおそらく50%前後の合格率が予想されます。しかしながら受験者数も同時に増
えていますから、年々合格率が上がっているとはいえ、まだまだ狭き門には変わらないようです。
第20回介護福祉士国家試験の合格ライン 介護福祉士ってどんな仕事?
ほとんどの方が耳にしかことがあるのは、ホームヘルパーという職業。介護が必要な方の移動や食事の世話、入浴の介助、排泄介助等があります。病院や養護老人ホームで働いたり、自宅へ伺う訪問介護もあります。これらホームヘルパーの仕事と、介護福祉士との仕事内容にほぼ違いはありません。ただし介護福祉士は国が認可している国家資格なので、まずは試験に受からなければ行けません。受験資格も厚生労働大臣が指定した養成施設を卒業するか、3年以上介護等の業務を行っている者にしか与えられません。資格の取得は難しいですが、それだけ介護に必要な経験と知識を求められている資格なのです。それだけに介護福祉士国家試験に合格すれば、雇用条件の面でも優遇されますし、雇用側にも介護される側にも大きな信頼を得るこ
とができるのです。
第20回介護福祉士国家試験の合格ライン 合格した介護福祉士の必要性
私たちの国日本は、現在世界に類を見ない高齢化社会となっています。65歳以上の人口は1970年で739万人。高齢化率は7.1%でした。ところが2000年には2,187万人と、高齢化率は17.2%に上昇。30年で大きく高齢化率が上がっています。この数字は、日本の人口の約6人に1人が65歳以上の高齢者と言うことなのです。高齢化があがると言うことは必然的に介護を必要とされる人口も増えると言うこと。現在までの介護福祉士はおよそ40万人。大まかに言うと1人の介護福祉士が54人もの要介護者を見なければいけない計算になります。介護福祉士が足りない状態で、家族だけが介護するのにも限度があります。介護される側も大きな不安を抱えているに違いありません。体が自分の思うように動かない、言いたい事を伝えられない。体の介護をしながら、そんな不安を取り除く心のケアも必要不可欠です。だからこそ知識も経験も豊富な介護福祉士が求められているのです。合格ラインの厳しい介護福祉士国家試験ではありますが、勝ち抜いた合格者は日本をよりよい国にするために活躍してくれることでしょう。惜しくも不合格でも、何度も挑戦し、合格すれば活躍する彼らを、ずっと応援していきたいですね。